食べて健康に、食べて幸せに 薬膳を楽しむ会 -管理栄養士、国際薬膳師 岡本正子さん-

 ヘルシー志向が高まっている昨今、医食同源料理として薬膳料理を自分で作って毎日食べたいと思う人も少なくないはず。管理栄養士と国際薬膳師の資格をもつ岡本正子さん(小平市)が講師をつとめる「薬膳を楽しむ会」は、身近な食材で、家庭でつくれるレシピが覚えられると、幅広い年齢層から人気が高まっている。

食育を多摩地域で20年

「薬膳を楽しむ会」のメンバー

「薬膳を楽しむ会」のメンバー

 多摩地域で20年も母と子に向けた食育の講演・講習会を開いている岡本正子さん。「子どもが元気に育つ毎日の簡単ごはん」(学陽書房)など料理本を数冊出版。教える料理は、シンプル&健康ごはん。
 岡本さんは、3人の子どもを育てながら、栄養士専門学校に通い40歳で栄養士資格を取得。「食の安全について、社会に発言するためには、資格が必要と思い、栄養士を選びました」。47歳で管理栄養士に合格。西洋栄養学だけでは食と健康の関係がカバーしきれないという思いから、さらに薬膳の勉強を始めて50歳で国際薬膳師の資格を得た。

家庭薬膳の奨め

管理栄養士 国際薬膳師 岡本正子さん

管理栄養士 国際薬膳師 岡本正子さん

 「薬膳と、西洋栄養学の両方の利点を取り入れて、食べて健康になる、食べて幸せになる。そんなお手伝いをしていきたい」と、2011年から地元、小平市の中央公民館や小川西公民館で「薬膳を楽しむ会」を開いている。年間10回、1回で主食をいれて4品。1年間で40レシピが覚えられる。材料は家庭でも手に入るものばかり。育ち盛りの子どもがいる人から80歳まで、幅広い年齢層が参加。小さな子どもを持つ若い女性に体に良い食べ物についてアドバイスが出来たらと入会した人も。
 「薬膳理論というと尻込みしてしまいがちですが、食について一緒に勉強し、旬の食材を調理して食べるのは感動もの」と評判だ。
 薬膳料理とは本来、中国医学を基本として、生薬を使って食療(食養)効果を上げるものだが、「毎日の食卓にあがる普通の食材でも、その効能を知って適切に使えば、そして目的をもって料理し、家族で食べる、それが家庭薬膳。薬膳というツールを、健康作りへの意識づけとして使っています」と岡本さん。

今の季節のお奨めのメニュー

「梅雨の薬膳」。塩昆布えんどう豆ご飯、冬虫夏草と鶏のスープ、白身魚のきのこかぶら蒸し、うどとそら豆の和風サラダ(下右の写真も)

「梅雨の薬膳」。塩昆布えんどう豆ご飯、冬虫夏草と鶏のスープ、白身魚のきのこかぶら蒸し、うどとそら豆の和風サラダ(下右の写真も)02_P072_01_04

 まだ暑さに体が慣れてないのに夏日が続く今の季節。お薦めは湿度の高い季節の湿気取りメニュー「梅雨の薬膳」=写真下左。特に体にたまった湿気をとる「うどとそら豆の和風サラダ」は健脾利湿(胃腸の働きを活発にし、水分の調節を促す)の効用がある。
 作り方は皮をむいて短冊形に切り酢水にさらしたうどと、薄く切り、酢をふった玉ねぎと茹でて皮をむいたそら豆に、オイル、味噌、レモン汁、酢を合わせたドレッシングをかける。5分余りの簡単調理だ。

女は50歳からが大舞台

 20代は印刷・編集の仕事に忙しく、子どもが生まれたのは30歳。3年後は復帰のつもりが、いつの間にか3人の母親になり、子どもの手が離れたときは50歳だった。岡本さんに希望と目標を与えてくれたのが、元新聞記者だった義母の言葉、「女は50歳からが大舞台よ。地道に続けていれば、子どもの手が離れたときに、全力で活躍する舞台が広がる」だった。

▽「薬膳を楽しむ会」連絡先・代表 小杉さん 電話番号:042-343-0192
▽岡本正子 ごはんBLOG:http://blog.goo.ne.jp/siawasegohan_2009

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