チキータから夢ちゃんへ 小金井二小 わんわんパトロール犬

「また一緒に登校しようね」。パト犬としてデビューした夢ちゃんを見守る

「また一緒に登校しようね」。パト犬としてデビューした夢ちゃんを見守る

 小金井市立小金井第二小学校(同市桜町2)の児童と11年も登校を続けたパトロール犬・チキータが昨年6月、16歳で息を引き取ったが、二代目夢ちゃんがバトンタッチ。チキータと同じビーグル犬雌で、生後5カ月。やんちゃ盛りだが、児童たちと毎朝登校しながら、“パト犬”のマナーと使命にハッスル。校門前で待つ児童や先輩犬たちと触れ合う毎日だ。チキータへの感謝の心もいっぱい届いている。

子どもたちが大好きな夢ちゃん

「また一緒に登校しようね」。パト犬としてデビューした夢ちゃんを見守る

「また一緒に登校しようね」。パト犬としてデビューした夢ちゃんを見守る

 毎朝8時、チキータが待っていた、小金井街道と五日市街道交差点に、夢ちゃんと飼い主の尾崎庸子さんの姿が見えると、「夢ちゃんお早う」と、10数人の児童たちの顔が輝く。
 「信号が青に変わったよ」と、見守りに立つ尾崎さんの母・永井孝子さんの合図で、夢ちゃんを先頭に一団は横断歩道を渡り、玉川上水右岸に沿った通学路を西へ。
 生後5カ月の夢ちゃんは、登校パトロールを始めて2カ月余り。人間の年で言えば小学1~2年生、まだ甘えたい盛りで、キョロキョロしたり、立ち止まったり。「さあ前を向いて」と、尾崎さんがリードを引っ張ると、先頭切って歩き出す。
 子どもたちが大好きで、パトロールの特訓中だ。小型猟犬ビーグルは命令に忠実で、褒められると頑張る犬種だ。

チキータありがとう心の中にチキータがいるよ

小金井二小の児童から寄せられたチキータへの追悼文集

小金井二小の児童から寄せられたチキータへの追悼文集

 昨年6月26日、登校パトロールを11年続けたチキータは16歳で永眠した。その死が伝わると、お花を持参したり、涙を流しながら線香を上げに訪れたり、児童や父母、地域の人たちも次々に尾崎家に訪れた。チキータの仏前には、写真や児童たちから寄せられた手紙や似顔絵、折り紙で作ったメダルなどがぎっしり飾られている。
 小金井二小の眞壁玲子校長先生からは「雨の日も、風の日も、暑い日も寒い日も、子どもたちの登校を見守ってくれてありがとう」と、感謝状が贈られた。 校長室の前にメッセージ用紙を備え、ポストを設けたところ、120通以上も寄せられ、校長先生が冊子にして届けてくれた。 「チキータのお陰で朝はキラキラ、楽しく学校に行けたよ」「転校してきて心配だったけど、チキータに会うと元気になった」「心の中に、チキータがいるよ」など、児童たちの熱い気持ちが伝わってくる。

パトロール犬仲間の協力で夢ちゃんもハッスル

「ご苦労さま、チキータ(右)。後は私にまかせて!」。尾崎家に来た時の2カ月の夢ちゃん(左)=昨年9月

「ご苦労さま、チキータ(右)。後は私にまかせて!」。尾崎家に来た時の2カ月の夢ちゃん(左)=昨年9月

02_P133_01_13 チキータが亡くなった後、尾崎さんはチキータの写真をプリントした旗を持って、登校パトロールを続けたが、子どもたちは淋しそうだった。尾崎さん一家も「もう犬を飼いたくない」と、落ち込んでいたが、飼い犬は地域の一員だと、チキータへのラブレターから教えられたと言う。
 ペット雑誌やネットを通して良心的なブリーダーに巡り会い、昨年9月、生後2カ月で尾崎家にやって来たのが夢ちゃんだ。チキータの幼い頃にそっくり!
 また、チキータが亡くなった後、同小PTAに登録しているパトロール犬仲間が気遣って、門前に集まってくれるようになった。 現在、登録しているのは18世帯、20頭余りがそれぞれの散歩時間に、通学区域の防犯パトロールにも協力している。
 取材した日もボーダーコリー犬フレン、マルチーズ犬かんた、コーギー種ベル、黒柴犬マロが登校児たちとふれあい、ワンちゃんどうしの交流も楽しんだ。新米の夢ちゃんのテンションは上がり、「二代目、頑張れ」と励まされていた。

 ▽「わんわんパトロール」=犬の散歩で町を見守るボランティア活動。夢ちゃんらは小金井警察署・小金井国分寺防犯協会登録犬。

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