関東最大級の規模 40万本のチューリップを一望に 羽村市でまつり 4月23日まで

2月の雨不足で見ごろは4月中旬に=写真は広若ともさん提供

2月の雨不足で見ごろは4月中旬に=写真は広若ともさん提供

 羽村市春のイベント「花と水のまつり」の後期「チューリップまつり」が4月5日から始まった。チューリップ畑は、市内唯一の水田、「根がらみ前水田」の稲作の裏作として植えられている。「もっと数多く栽培しているところはありますが、40万本のチューリップが一望できるところは他にないと思います」と羽村市チューリップ生産組合長・清水亮一さん(54)は言う。

まいまいず井戸をデザイン

彩り鮮やかなチューリップ畑

彩り鮮やかなチューリップ畑

 青梅線羽村駅西口から徒歩20分。地図は西口商店街の観光協会案内所「はむりんのいえ」でもらえる。「根がらみ前水田」(約7ヘクタール)は、羽村堰から上流に徒歩5分の多摩川河畔にある。ここの水田の3.3ヘクタールがチューリップ畑だ。
 土地を提供し、栽培に協力する組合員も年々増えて14人になり、今年も60品種、40万球を植えた。
 「チューリップまつり」は24年が経つ。昨年の来場者は13万人。「幻想的、夢の中にいるみたい」、「花に囲まれた写真が撮れる」と圧倒的に女性が多い。「株は南北を結ぶすじ撒きなので西側あるいは東側から見ると株間がかくれ、色の帯が美しい」と清水さん。デザインにも工夫が必要だ。昨年は市の公式キャラクターを、今年は市にある東京都史跡の「まいまいず井戸」に挑戦。地表面かららせん状に掘られている井戸を白花と赤花でらせんを、その周りを黄色い花で囲った。「揃って咲いてくれるといいんですが」と同市産業環境部産業振興課農政係は心配そうだ。

延べ2000人のボランティアが支える

チューリップ生産組合長の清水亮一さん

チューリップ生産組合長の清水亮一さん

 「花が一度咲いた2年球から咲く花は丈がそろわない」ので、3分の1は2年球だが、残りの3分の2は新たにオランダから輸入している。球根の購入費用は市と観光協会が募集するチューリップオーナーが支える。昨年協賛した法人は58、個人は176人だった。11月の球根の植え付けや、翌5月の掘り取りは市の行政、学校、幼稚園、保育園、そして一般ボランティアとチューリップオーナーたちを含めると延べ2000人が支える。その間の球根管理は生産組合員が担う。
 「ボランティアの数、畑の面積、球根の数と規模は関東最大級と言っていいでしょう」と清水さん。
掘取をする幼稚園児

掘取をする幼稚園児


 20数年前、町を「花いっぱい」にしようという運動があり、市民への配布用球根を増やそうと3軒の農家が立ち上がった。
 球根を増やす目的だったので花を咲かせずに、つぼみのうちに摘み取った。そうして開花の養分を残すことで、翌年には2倍、3倍の球根が採れた。
 そのうち市民からせっかくのチューリップの咲くところが見たいという要望が殺到したため、市と観光協会が連携し「花と水のまつり」として取り組むようになった。
 「チューリップ畑は夏にはみどり一色の水田になります。その変化も楽しんで欲しい」と同市観光協会副会長でもある清水さんは言う。問い合わせ電話042-555-9667同市観光協会

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