見て触って極地を知ろう 南極・北極科学館が面白い ー立川市ー

 第一次南極観測隊が観測船「宗谷」で日本を出発したのが1956年11月。今年は南極観測60周年を迎える。立川にある国立極地研究所 南極・北極科学館では7月16日(土)から60周年企画展示を開催。8月6日(土)には同科学館に隣接する国立極地研究所を一般公開する夏恒例の「極地研探検2016」が開かれる。

人気の体験コーナー

南極・北極のオーロラ映像の常設展示はここだけ。1回10分の上映で1時間に4回。番組は月替わり

南極・北極のオーロラ映像の常設展示はここだけ。1回10分の上映で1時間に4回。番組は月替わり

 多摩モノレールの高松駅から徒歩10分。立川駅北口からバスで「立川学術プラザ」下車。バス停前の大きな建物が国立極地研究所だ。周囲には東京地方裁判所、国立国語研究所や自治大学があり、まさに学術街だ。
 南極・北極科学館の設立は2010年。入場者は年間約2万人。夏休みは親子連れで賑わう。

昭和基地から南極点まで観測旅行へ行った大型雪上車=1967年製造。中に入って隊員の暮らしを知ろう

昭和基地から南極点まで観測旅行へ行った大型雪上車=1967年製造。中に入って隊員の暮らしを知ろう

 入ってすぐ左にある体験コーナーではアイスボックスに入った南極の氷を触ったりできる。「小さな泡は、約2から3万年前の空気です」と本日のミュージアムナビゲーターで観測隊だった村山治太さん(77)が教えてくれた。観測隊が着ている防寒具を着て、記念撮影したり、雪上車に乗ったりもできる。

南極で観測隊が着ている服を着てパチリ=体験コーナー

南極で観測隊が着ている服を着てパチリ=体験コーナー

 「防寒着は観測隊が着ている服を着てみたい、というお客様の声に応えて、集めました」と広報室長の本吉洋一さん(61)。
 南極大陸は降り積もった雪が圧密されてできた氷床に覆われていて気温は南極点では夏でもマイナス40度、冬にはマイナス70度にもなる。氷の厚さはいちばん厚い所で4776㍍。

南極の氷。「うちの冷蔵庫の氷より冷たい!」=地元の母と娘

南極の氷。「うちの冷蔵庫の氷より冷たい!」=地元の母と娘

 「大気・氷」コーナーには3035㍍の氷床を掘削した実物の長いドリルが展示してある。アザラシやペンギン、魚など極地に生きる生物の剥製や標本も展示しているが、映像にも力を入れていて、昭和基地のライブ映像が見られるが、5月末から7月中旬までは太陽が出ないので画像は真っ暗な時が多い。

隊員経験者から話が聞けることも

本吉洋一さん

本吉洋一さん

 広報室長の本吉さんは理学博士でもあり、27歳から7回に渡って観測に参加している。南極でサファイアやルビーの原石を発見。「同じものがインド、スリランカにも現存しています。ということは今から5億年前は、それらは地続きだったということの証です」と研究の醍醐味を語ってくれた。

■夏の企画展示『南極観測いまむかし~南極観測60周年記念~』

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7月16日(土)~9月24日(土)。
月・日・祝日休館。10時~17時(最終入館16時半)。
南極・北極科学館。昭和基地の施設、隊員の仕事、
生活や56次隊の活動の成果と、現在の57次の活動をパネルで紹介。
無料。

■「極地研探検2016」

8月6日(土)10時~16時(最終入館15時半)。
国立極地研究所の低温室や分析施設を見学できる「探検ツアー」(近く公開されるウエブで事前申し込み。
7月20日締め切り。応募多数は抽選)、南極・昭和基地とのライブ中継、極地研研究者からの最先端研究の話ほか。
無料。電話番号042-512-0655国立極地研究所。

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