モリタワールド展 青梅の多才な左官職人 壁塗り体験もできる -2/24~3/3 府中市で-

 国分寺街道沿い、東八道路との交差点近くに「ギャラリー&ショップともえ屋」(府中市栄町)が、昨年11月オープンした。通常は、小さなアート作品や工芸品、服やアクセサリーを展示販売しているが、2月24日(日)から、同ギャラリーの内装を手がけた左官職人を主役に、壁塗り体験もできるイベントを開催。

闘病を経てギャラリーを

森田さん(左)と巴さん。壁塗り体験用の壁に「asacoco」

 オーナーの巴(ともえ)玲子さんは、会社を定年退職後、軽井沢や所沢でギャラリーを経営してきた。友人と軽井沢で最初にギャラリーを開いたのは2011年。しかしその準備中、自身にがんが見つかった。3月11日の東日本大震災で延期したが、手術は後日無事成功。「4月から軽井沢でギャラリーをやるので退院したい」と医者に告げ、難色を示されたが、4月9日に退院。この日、病院から外に出ると満開の桜だった。それを見て「私、ぜったい元気になる」と思ったという。

壁塗りのようす。素早く塗っていくのを見ると簡単そうだけど実は…

 昨年、家の事情で35年ぶりに府中市の実家に戻り、ここでギャラリーをやることに。玄関から靴を脱いであがる12畳のスペースに、巴さんの感性に響いたものを並べている。

絵や生け花、落語、発明も手がける三代目

アクリル絵の具で描いた奥多摩の「山」

 巴さんが以前通っていた木工教室の壁塗りを生徒全員でやることになったとき、指導に来たのが、青梅市で左官やリフォームを家業とする三代目、森田義雄さん。素人の壁塗りを「好きなようにやればいいよ」と見守り、要所はプロの技で仕上げた。その縁で巴さんが「ともえ屋」のリフォームを頼み、鏝(こて)一本で壁を仕上げる左官の面白さと、古い建具や欄間を生かす森田さんの自由なアイディアに目を見張った。

丈夫で安定感の良い漆喰製の傘立てと、木製のガーデンプランター

 森田さんは、左官仕事の傍ら、絵や生け花、落語、発明もする多才な人。絵は、35年前に子どもを近所の絵画教室に連れて行ってから、子どもより夢中に。生け花の先生の家の仕事をきっかけに、生け花を習い、落語は20代からテープを聞いて覚え、余興の際は必ず頼まれるほどに熟達。車のサンバイザーで実用新案をとったことがあり、今も新しい発明品を考え中。「何にでも興味がある人」と自分を称する。本業では、ギャラリーから、富岡製糸場や六本木ヒルズまで、壁や土間や窓枠に「左官でなくては」の仕事を手がけてきた。

左官仕事を体験しよう

釘や竹を使って作った展覧会の看板

 イベントでは、森田さんの指導で壁を塗る「壁塗り体験」(無料)のほか、「オリジナルフレーム(30×30㌢)製作」(材料代500円)もできる。塗り壁の見本や森田さんの絵、傘立てやガーデンプランターを展示。リフォームの相談も受ける。

 『モリタワールド展~青梅の奇才 平成最後の塗り壁展~』2月24日(日)~3月3日(日)10~17時。「壁塗り体験」と「オリジナルフレーム作り」11~16時(1時間ごと全6回。各回定員5人)※事前予約優先だが、空きがあれば当日参加できる。ギャラリー&ショップともえ屋(府中市栄町2・11・9)へは、府中駅から国分寺駅南口行き京王バスで「明星学苑」下車。国分寺駅南口から府中駅行き京王バスで「京王ストア栄町店」下車。それぞれバス停から徒歩2~3分。予約申込・問合せ電話番号042-405-9229。090-3903-9294巴さん

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