だれでもおいで! 駄菓子や「くにちゃん」 -国立市-

駄菓子屋の奥は子どもの遊びの場

 国立市の団地内に毎週土曜日の午後だけ、オープンする子どもの遊びの場がある。駄菓子や「くにちゃん」だ。地域の市民たちが立ち上げて13年。学校、学年、国籍を越えて、多い日には参加者が100人と、人気の場所になった。お年寄りやボランティアの大学生が見守る中、子どもたち自身にとって「大事にしたい場」となっている。7月28日14時から、同所で、「アイルランドの小学校」について、アイルランド在住で以前「くにちゃん」に通っていた小学6年生の少年が、映像を交えながらアイルランドの学校生活を話す。無料。

駄菓子やをきっかけに

ちょっとのお金でいろいろ買える駄菓子。特に当り付きが人気だ

ちょっとのお金でいろいろ買える駄菓子。特に当り付きが人気だ

 南武線「谷保」駅から徒歩5分。富士見台第一団地1号棟1階にあるコミュニティスペース「プラムジャム」。ここで土曜の13時から16時まで子どもの居場所、駄菓子や「くにちゃん」が開かれる。
 入り口の廊下に台が並べられ、その上にきなこ棒、ガムなど、懐かしい駄菓子がいっぱい。隣りはお好み焼きやさんだ。キャベツがたっぷり入って一袋50円。ここは注文した子が自分の分をスタッフと一緒につくるシステム。「料理を作っていると、心が和むのか、子どもは家族のことや学校での困りごとを話してくれます」とスタッフの河野幸江さん。
 駄菓子やさんやお好み焼きやさんで、何も買わなくっても部屋の中で無料で遊べる。

思いっきり好きなことができる場に

 「アイロンビーズ」に夢中の子どもたちを見守る大島さん


「アイロンビーズ」に夢中の子どもたちを見守る大島さん

 小学生の女の子が中を覗いていた。「いらっしゃい。遊んでいっていいよ」とスタッフの1人が声をかける。大きな長テーブルが4つ、丸テーブルが1つ。いろんな遊びの輪ができている。
 お母さんと娘さん(小1)はニキーチンの積木(ロシアの教育者ニキーチンが考案)に夢中。「おかあさんよりできる」とにっこり。「ここの先生たちは子どものやりたいことを引き出して、子育ての相談にも乗ってくれる」と村田和歌子さん(国立市)。
 プラスチックの小さいビーズで作ったものをアイロンで固めるアイロンビーズは一番人気で5、6人の子どもが真剣に取り組んでいた。当初から協力している大島美知子さんは元小学校教諭。仕上げた子には「できたね、すごいね」とほめる。周りの子どももその子に羨望の視線を送る。「やり終えたときの達成感、自己肯定感も高まります」と大島さん。
 2006年ごろ、会の発起人の一人、吉村多恵子さんは、子どもの犯罪が多くなり、心を痛めていた。子どもの居場所作りの必要性を感じ、友人たちに呼びかけた。
 子どもは駄菓子やが好きだよという声にヒントを得て、駄菓子やをスタートさせた。「子どもたちは学校でも家庭でも頑張っている。一週間に一度そこから離れて思いっきり好きなことができる場に」という大島さんの意見にまとまった。
 お手製のブンブンゴマ、竹とんぼと、昔遊びの達人おじさん、書道、折り紙、口笛の得意なおばさん、学生さんも参加してくれるようになった。

元メンバーがボランティアとして再び

代表の小野円さん

代表の小野円さん

 吉村さんは2年前に会の代表理事を若い小野円さんに交代した。「ここの駄菓子やで小学校時代を過ごした子が大学生になってボランティアに来てくれるような温かいつながりのある場です。大事にしたい」と小野さん。
 7月28日のイベント「アイルランドの小学校」も元メンバーが企画した。
 「2年前から学習支援も始めました。寄付金などで運営しているので、寄付をいただければ」と言っている。

 ■駄菓子や「くにちゃん」は国立駅南口からは、バス。「富士見台第一団地」下車、東へ1、2分。電話番号042-573-1023プラムジャム

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