女性の自立のためのステップハウスに 空き家の提供を呼びかけ -5月13日に説明会 国立市で-

 空き家を求めているのは、NPO法人「くにたち夢ファーム」。様々な理由で生き難さを抱えた女性の自立を支援する団体で、オープンスペースJikka(じっか)の運営と利用者が生活するための部屋を提供している。その中の一軒の使用が7月末で終了するため、国立市内またはその近隣で2年以上、無料もしくは低額で空き家の提供者を探している。その説明会が5月13日(日)、13時からJikkaで開かれる。

地域のコミュニティカフェとして

年々参加者が増える「子どもの朝ごはん」=昨年の夏

年々参加者が増える「子どもの朝ごはん」=昨年の夏

 国立駅南口から徒歩15分。富士見通り商店街を一歩入ったところに同NPOが運営する女性の居場所「Jikka」(遠藤良子代表)がある。土・日を除く毎日気軽に立ち寄れるコミュニティカフェが開かれている。「お休み処」「折り紙カフェ」「縁側の日(相談日)」「手仕事の日(繕い物や手芸など)」やワークショップなども。
 お茶が用意されていて、時にはミニおにぎりも。100円以上のカンパをお願いしている。
 小学校の給食がない長期休暇中は毎朝「子どもの朝ごはん」を開催。昨年の夏休みには、ボランティア・スタッフも含めてのべ900人の参加があった。

支えがあれば踏み出せる

Jikka代表の遠藤良子さん

Jikka代表の遠藤良子さん

 遠藤さんは近県自治体の女性相談員。暴力を振るう加害者から逃がれて来た女性からの相談が多い。「緊急避難として、2、3週間、シェルターに滞在後に、加害者の夫の元に戻ってしまうケースも多い」。経済的なこともあるが、寂しさに耐えられなくてというのも理由の一つだ。
 「仲間がいて、一人じゃないことを実感できれば、夫から離れた今の生活が楽しければ……」。そのことが女性の自立の第一歩につながると考え、2016年に地元国立市で、女性と子どもが安心して過ごせる場「Jikka」を立ち上げた。

地域で生きて元気を取り戻す

女性の居場所Jikka

女性の居場所Jikka

 現在、国立市内にステップハウスとして6拠点を運営。昨年は緊急宿泊を含めて48人が利用した。住宅を借りるには収入証明と保証人が必要だが、それがない人も多い。それでJikkaが借りうける方法で部屋を確保する。

生活困難者への食料支援の拠点、フードバンクをめざし準備を開始

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 そうして一人立ちした彼女たちは自分の意思で自由にコミニュティカフェを手伝い、参加し、徐々に生きる自信を取り戻していっている。子どもを保育園に預け、就労しながら、通信教育にチャレンジする女性もでてきた。
 公的シェルターはあるが、その後の公的サポートはなく、Jikkaのような取り組みは民間では珍しい存在だ。

バラの花束(折り紙カフェで制作)

バラの花束(折り紙カフェで制作)

 「女性たちがエンパワーメントされ、元気に自立するためのステップハウスに使える家を提供してくださる方をお待ちしています」と遠藤さんは言う。

■ステップハウス説明会

 5月13日(日)13時から国立市2-11-28のJikkaで。お茶と菓子を用意。電話番号090-7213-0929遠藤さん。

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