「お花畑のおり機」 本間美湖さんのさき織り展 -2月7日~9日 小平市で-

 春の花畑のようなパステルカラーのバッグやポーチ、ペンケースなど、本間美湖さん(54=小平市)のさき織り個人展が2月7日~9日、同市学園東町にある「社会福祉法人つむぎ・おだまき工房」で開かれる。古い着物地などを細く裂いた緯(横)糸を、手織り機で一段一段織り上げた。美湖という名前のように、澄んだ湖のような人柄で、カラーコーディネートのセンスが評判だ。

絵を描くのが好きでさき織り地をキャンパスに

個人展に向けて、マイペースで織り機に向かう本間美湖さん。背後の棚には寄贈された着物がぎっしり

個人展に向けて、マイペースで織り機に向かう本間美湖さん。背後の棚には寄贈された着物がぎっしり

 「さすが美湖さん、糸接ぎも完璧になったね!」と、職員の金子美喜代さんが目を丸くすると、恥ずかしそうに微笑む本間さん。個人展に向けて、ピンクの濃淡の生地を織っている。
 西武線萩山駅近くにある、障害や難病を抱える人たちの訓練・作業施設「社会福祉法人つむぎ・おだまき」に通い始めて12年目になる。
 28歳の時、本間さんは肺炎から重い機能障害を負ってしまったが、デザインや整経という織りの準備段階から、自力でこなす。「前向きで努力家だけど、お茶目でユーモラスな一面も」と、金子さん。夫と長男に支えられながら、絵を描いたり、塗り絵、ジグソーパズルなども楽しんでいる。
 「織り機はお花畑」と言って、美湖さんは裂き織り地をキャンバス代わりに、絵を描くように花を咲かせている。デザインの勉強会にも参加している。

障害があってもその人らしく

 丁寧に心を込めてつくられた本間美湖さんの作品


丁寧に心を込めてつくられた本間美湖さんの作品

 「丁寧で丈夫。カラーと風合いが素敵!」と、「おだまき」のさき織り製品は高く評価されている今日。デパートやギャラリーでの作品展、イベント物産店でも称賛を得ているが、その前身は1991年4月、小平市内の借家からスタート。障害があっても、その人らしい生活をサポートしたいと設立された。

さき織り製品で華やぐ「おだまき工房」の店舗内

さき織り製品で華やぐ「おだまき工房」の店舗内

 時が刻まれた着物や浴衣などの、布地に手を加え、生まれ変わらせるさき織りに取り組んできた。古い布を活かすと同時に、地域との結びつきも広げてきた。
 2004年1月、廃校になった市立小学校が市民活動の複合施設「小平市民活動元気村おがわ東」に。「おだまき」も元校舎内に移転。同年10月、「社会福祉法人つむぎ」が設立され、さき織りを中心に、物づくりの楽しさと技術を身に着ける活動を。施設長の岡田眞人さんによると、その材料となる着物や浴衣は全て頂き物や寄付によるとのこと。ほどいて5㍉幅のテープ状に裂く作業も重要で、根気が要る。

10年以上のキャリアの個人展

「おだまき(元気村)」の作業室で、さき織り作業に取り組む利用者の皆さん

「おだまき(元気村)」の作業室で、さき織り作業に取り組む利用者の皆さん

 2007年、西武多摩湖線一橋学園近くに、店舗とPC訓練、縫製室などを併設した「おだまき工房」も開設。一昨年から10年以上のベテランの個人展も年に1~2回開催してきた。通所20数年になる北村年雄さんや目の不自由な兼重桂子さんら、これまで7人の個人展は大好評だった。

「お花畑のおり機・みこさんのさき織り展」

 2月7日~9日11~17時に開催される「お花畑のおり機・みこさんのさき織り展」は、春の野原や花畑をイメージにした手提げバッグ、淡いパステルカラーのグラデーションが心地よいポーチ、ラベンダー色濃淡の小物入れ他50点余を展示即売する。同店舗へは西武多摩湖線一橋学園北口徒歩5分。学園坂商店街の突き当りに。問合せ電話番号042-341-7107おだまき工房。

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