折り紙・空気の器 オリジナル紙グッズが一堂に 福永紙工 製品販売店 -立川市ー

 一枚の紙がパンダになったり、器にもなる紙の可能性を求めて、クリエイターと恊働開発したオリジナル製品を、世界に発信している「福永紙工株式会社」。立川市錦町6丁目にある同社の敷地内に、自社製品の販売店を設けて一年余。毎月2日間の営業日には、約300種ものオリジナル紙グッズを展示販売。ワークショップも開かれている。

レトロな町工場の一隅に斬新な紙具が並ぶ

網目を広げていくと、形を変えていく「空気の器」

網目を広げていくと、形を変えていく「空気の器」

 日野、国立市との市境に近い地にある同社は、紙の印刷加工専門に創業55年。紙製品の印刷、パッケージなどの企画デザイン、打抜き・貼り加工、箔押・エンボス加工などの設備と技術を誇るが、社屋は昭和レトロの町工場の雰囲気を残している。
 その倉庫脇に昨年暮れ、自社製品販売店が開設された。元は従業員寮だった家屋の1階を改装したフロアに、折り紙やレターセット、写真や葉書フォルダー、ペーパークラフトなどが展示され、斬新さと多様性に目を奪われる。
 企画室広報担当の武田夢子さんによると、以前、服飾関係の仕事に携わっていた2代目社長の山田明良さん(56)と、国分寺市の「つくし文具店」の2代目店主で、デザインディレクターの萩原修さんとの出会いから、2006年、「かみの工作所」がスタート。1枚の紙を道具にすることをテーマに、印刷加工技術とデザイナーの斬新な発想をコラボさせて、紙の可能性を追求するプロジェクトだ。

様々に姿を変える空気の器

底を平らにすると深鉢の形になる「空気の器」

底を平らにすると深鉢の形になる「空気の器」

 翌年から毎年「紙の道具展」を開催。2008年の2回展では、建築家・寺田尚樹さんの「1/100建築模型用添景セット」を発表。街角や公園の一角、紅葉狩り、クリスマスシーンなどを人物も建物や樹木、車や自転車なども100分の1サイズの紙のパーツで組み立てる。1セット1620円(税込)で、85種販売中。

1/100建築模型用添景セット」シリーズより「もみじ狩り編」

1/100建築模型用添景セット」シリーズより「もみじ狩り編」

 10年に、かみの道具3「トクショクシコウ展」で発表された「空気の器」は大きな反響を呼び、ブレイク! 直径195㍉のシートには網目状の切り込みが施されており、網目を広げるにつれ、空気を包み込むように姿を変え、光の反射により色も変化する。皿から鉢に、さらにワインボトルを包む大きさに。パリのルーブル美術館、東京六本木の国立新美術館などのミュージアムショップでも人気アイテムだ。3シート入り1620円(税込)など約60種。

12月は8日と20日に営業

パンダやシマウマなどの動物の組み立てキット

パンダやシマウマなどの動物の組み立てキット

 パンダやシロクマなどの頭から尻尾までを、紙でリアルに追求したペーパーモデルキット。2020東京五輪・パラリンピックのエンブレム制作者の野老(ところ)朝雄さんデザインの折り紙は、折るにつれ、新たな幾何学模様が生まれる不思議な折り紙だ。3枚入り648円(税込)。
 L判写真90枚が収められる本アルバム、写真なら約200枚、ポストカードなら140枚くらい収納できる箱アルバムなど、便利グッズも各種。

福永紙工社長 山田明良さん

福永紙工社長 山田明良さん

 同販売店営業時間内には、ワークショップも開催。メインパーツはXマスと桜、ヒマワリの3種で、備え付けの紙や小物を利用して自由に紙工作ができる。参加費は1080円(税込)。
 現在、7つのプロジェクトが活動中で、山田社長は「自社には製品化する技術のプラットホームはある。クリエイターにはアイデアがある。双方がコラボして新製品を開発して行くのが『かみ工作所』のねらい」と、にこやかに語ってくれた。
 12月は8日(土)11~18時、20日(木)10~18時営業。同販売店へは立川駅南口から徒歩15分。電話番号042-526-9215

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