ブルーベリー発祥の地で誕生、「こだプリン」売れ行き上々

嘉悦大生が商品化

 甘酸っぱさと素朴な風味で、今が旬のブルーベリー! そのブルーベリー栽培発祥の地・小平産のブランド化を目指して、同市にある嘉悦大学ビジネス創造学部のプロジェクトが昨夏、「こだプリン」を商品化。当初の目標1万個の売り上げをクリアー。今年度は1000万円の売り上げを目指すと共に、新商品の誕生も間近だという。

嘉悦大学白鳥ゼミプロデュース!blueberry http://blueberry.thebase.in/

学外で学びビジネスにつなげる

ビジネス創造学部ブランドビジネスプロジェクトの有志。右から白鳥成彦准教授、入江有美さん、目崎茂さん、一人おいて種村龍彦さん

ビジネス創造学部ブランドビジネスプロジェクトの有志。右から白鳥成彦准教授、入江有美さん、目崎茂さん、一人おいて種村龍彦さん

 「こだプリン」の小さなカップを開けて口に運ぶと、ブルーベリーの風味と甘酸っぱさが口の中に広がる。卵と牛乳を使ってないそうだが、まろやかな舌触りは、ゼリーとは違った食感でプリンに近い。1個(75㌘)250円で安いとはいえないが、1万個も売り上げた人気プリンの開発者たちを訪ねた。
 花小金井駅から南に徒歩7~8分、緑濃いキャンパスの同大学は、女子商業学校として創設以来110年余。女子大のイメージが強いが……。2012年4月に開設されたビジネス創造学部の白鳥成彦准教授によると「経営経済学部も含め8割は男子で、地域や企業の即戦力になる人材の養成をめざしている」と言う。同学部には観光やフードビジネスなど9つのプロジェクトがあり、学外で学び、若い感性でビジネスにつなげるのがねらいだ。

商品化への一歩一歩で成長

小平市の公式キャラクター「ぶるべえ」をラベルに

小平市の公式キャラクター「ぶるべえ」をラベルに

 その一つ、「ブランドビジネス」プロジェクトでは、昨年の4月から小平の物産をブランド化できないかと模索。「小平市がブルーベリー栽培の発祥地だということを、自分たちも知らなかったので認知度を高めたい」と目崎茂さんら15人は熱くなった。「市内では、ブルーベリーを使ったケーキや和菓子も商品化していますが、もっとお洒落なスイーツを」と、入江有美さんら女性たちの声でプリンを商品化することに。
 新しいブランドを次々とヒットさせている「(株)生産者のれん会」(台東区)と提携して「もっとフルーツ感を」「滑らかさを」と、試作を繰り返し、納得のいくプリンの完成まで約3カ月。「容器やラベルのデザイン、DMまで自分たちの手で制作。その過程で学生たちは何倍も成長していった」と、後方支援の白鳥准教授も太鼓判を押す。
 ブルーベリー栽培発祥の地のシンボルキャラクター「ぶるべえ」をラベルに使用することも小平ブルーベリー協議会から許可され、冷凍保存されている加工用ブルーベリーも提供してくれることになった。こうして小平産にこだわり、味にこだわる「こだプリン」が誕生した。

失敗で学んだことなどを地域へ還元

 しかし、昨年の7月末、日本橋で開かれた「ブルーベリーまつり」に出店した初日、300個の目標に対して売れたのは40個。種村龍彦さんは「1個250円は高過ぎると言われ、学生の甘さを思い知らされた」。そこで2日目は5個セットで1000円で販売したところ、割安感に誘われてか、110個売れた。
 ビジネスには接客態度や笑顔が大事だと失敗から学んだ。以後、夏休みも土日も返上して、地域のイベントや祭に出店。発売から4カ月で1万個の売り上げを達成!
 「ビジネスは人とのつながりで発展する。地域とのつながりで学んだことを、これからは地域に還元していきたい」と、スタッフたち。今年度の目標は売り上げ1000万円、商品化第2弾も近く誕生の予定だ。
 「こだプリン」はネットショップの他、今月9日9時から花小金井駅北口、スーパー「いなげや」前の広場で開かれる「こだいらブルーベリーまつり」でも販売。
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