あきる野のおいしさを発信 武蔵五日市駅高架下にオープンした blan.co(ブランコ)

 JR五日市線のターミナル武蔵五日市駅。秋川渓谷の川遊びやキャンプ、低山のハイキングやツーリングなど、あきる野市や檜原村のアウトドア、観光を楽しむ人たちのスタート地点でもある。駅の改札を出てすぐ左の高架下に、オリジナル商品を販売し、軽食もとれるカフェスタイルの店「blan.co」(ブランコ)が、9月14日にオープンした。

地元お土産の発信地として

2階は、気軽に座ってイートイン

 昨年6月、この場所で営業していたパンチェーン店が閉店し、新たに店をやってはと声をかけられたのが、高水健さん(29)。地元の友人と3人で始めた株式会社do-moで、観光名所あじさい山の運営や、あきる野の名産品開発、駅前のレストラン「キャンバス」経営など、地域を活性化させるための事業を展開してきた。「話をもらったときは、キャンバスが開店してまだ1年。迷いました」。しかし、鮎オイルやあじさい茶など、自社で開発した商品を広めるにはもってこいの立地、と高水さんは心を決めた。「店の中にブランコがあったら面白い」と思い、ブランコがスペイン語の「白」と知って嬉しくなった。「何色にも染められる白は一番好きな色」で、店名にした。

駅の改札を出て左の高架下。駅のロータリーのバス停の目の前

 店舗には多摩産材が使われている。外壁はヒノキ、内装はスギ。カウンターの白いタイルとの組み合わせがとてもフレッシュだ。1階で商品や軽食を買い、2階は木製の椅子とテーブルのイートインスペース。

こだわりの味を届けたい

カウンターに並ぶ、鮎オイル、鮎ドレッシング、鮎ソースなど。時間をかけて開発した自慢の商品

 「ここにしかないもの、おいしいもの」と、こだわった。コーヒーは、友人のデニス・タラさん直伝のケニアコーヒー。デニスさんのお祖父さんのコーヒー農園からフェアトレードで取り寄せる生豆を、店内で自家焙煎。酸味が特長のケニアコーヒーの中でも、最高級品種ならではのバランスのとれた味が自慢だ。
 あじさい山を育てた南澤忠一さんの名をつけた「ちゅういっちゃんのあじさい茶」は、ドリンクのほか、茶葉を入れたソフトクリームも。鎌倉で人気のジェラート店とのコラボレーションで作った。

ホットコーヒーと、大きな生ハム&大きなブリーチーズのパニーニ。好みの鮎のソースを選んでトッピング

 軽食のおすすめは、イタリアのサンドイッチ、パニーニ。毎朝店で焼く生地には炭を練り込んだ。「かつて五日市は木炭産業で栄えていた。そういうストーリーも込めたかった」。具は2種類で、秋川の鮎から作ったオリジナルソースも加える。この鮎のソースやオイルは、ドレッシングや柚子胡椒に加工して数種類あり、お土産としても人気上昇中。「鮎おむすび」は、鮎のふりかけと鮎ネギ味噌の2個入り。「魚が嫌いな人は食べられないかも」と苦笑するほど、鮎の味は濃い。地元の漁連の協力で大量に仕入れ、加工している。
 「あきる野に来たら、あれ食べよう、あれ買って帰ろう、と言ってもらえるように、ここから発信していきたい」。開店1カ月を駆け抜けて、これからますます駅周辺を盛り上げて行こうと画策中だ。
 あきる野市舘谷台(JR武蔵五日市駅高架下)平日・10時~18時、土日祝・8時~19時。定休日・月曜日。

■主なメニュー(税込) 

「ぜひ、遊びに来てください」と高水健さん

ホットコーヒー 420円、ちゅういっちゃんのあじさい茶 320円、クラフトビール 650円、パニーニ 650円、鮎おむすび 400円、おやつコッペ(甘いクリームをはさんだコッペパン) 250円、あじさい茶ミルクソフトクリーム 480円

Comments are closed.