五日市を楽しむ 遊びの達人 ジンケンさん

 秋川渓谷と周辺へのアウトドアアクティビティーの拠点「東京裏山ベース」が誕生して1年半。代表を務める「ジンケンさん」こと神野賢二さん(39)に、五日市の魅力や新しい遊びについて語ってもらった。

遊びの拠点は駅前に

「カヌーのようなスピードはでないけど、川に身をまかせ流れるのが楽しい」

「カヌーのようなスピードはでないけど、川に身をまかせ流れるのが楽しい」

 都心から電車で約60分、JR五日市線の終点「武蔵五日市駅」。駅前ロータリーの真向かいに「東京裏山ベース」がある。一面ガラス張りの明るい店に、カフェとレンタルスペース。アウトドア用品のほか、「ひのはら紅茶」など地元の名産品も置かれ、奥にはシャワーと荷物預かりスペースもある。
 「8月、9月はトレイルランニングの人がよく来ました。ハセツネカップ(10月8日、9日に開催される71.5㎞、制限時間24時間の山岳耐久レース)の試走をする人などです。あとは、バーベキューや川遊び、サイクリング、キャンプ帰りの人。秋冬になるとハイキングの人が増えますね」

四国から五日市へ

東京裏山ベース代表 神野賢二さん

東京裏山ベース代表 神野賢二さん

 ジンケンさんは愛媛県新居浜市出身。中学の頃からマウンテンバイクが好きで、野山を駆けていた。一橋大学入学のため上京。「自転車のサークルをつくって、ツーリングでこっちによく来るようになりました。このあたりは、川は激流すぎず、山も深すぎなくてちょうどいい。人も優しい」
 昔から都市の文化や思想を取り入れ、民権運動の一拠点でもあった五日市には、よそから来た人を受け入れる懐の深さがあるのだろう。
 大学の博士課程在籍中に結婚し、6年前に引っ越して来て、現在は檜原村に住んでいる。
 当初は、社会学の研究者として大学の非常勤講師をしていた。休みの日に、近くをマウンテンバイクで駆け回る自分の姿を動画に撮り、インターネットにアップすると、「そこ、すごくいいね」「案内してほしい」などの反応があった。 
 「自分が楽しい面白いことをみんなに教えるのが好き。仕事になるなんて考えてもいなかったけど―」
 ガイドを始めてから、出会った人たちと交流する拠点があればと思っていたところ、駅前のレンタサイクル店が廃業すると聞き、すぐに借りた。
 みんなが「こういう場所が欲しかった!」と言ってくれ、現在に至るまで多くの人が運営にも協力してくれている。

これからのおすすめは山!

10月にハセツネカップに初挑戦するというジンケンさん

10月にハセツネカップに初挑戦するというジンケンさん

 この夏は、「トラックチューブで渓谷どんぶらこ」と名付けた渓流下りツアーが人気だったが、秋冬に向けてのおすすめが「裏山5(ファイブ)」と名付けた低山ハイキング。「武蔵五日市駅から歩いて行ける低山が5つ。天竺山(301m)、網代城山(330m)、今熊山(505m)、戸倉城山(434m)、金比羅山(468m)。一番遠い山でも駅から3km。全部まわると20kmで、トレイルランニングなら一日で走れます。ひとつの山をゆっくり歩いてもいい。それぞれの楽しみ方を見つけてほしい」
 「人口は減っているから、移住してくれる人が増えたらうれしいけど、まずは、五日市や檜原村に何回も来て『半分ホーム』みたいに楽しんでくれるだけでいい。ここのファンをたくさんつくるのが僕のミッションです」


「トラックチューブで渓谷どんぶらこ」は、地元の人が「昔はこんなふうに川で遊んだ」と教えてくれたことから始めた

「トラックチューブで渓谷どんぶらこ」は、地元の人が「昔はこんなふうに川で遊んだ」と教えてくれたことから始めた

     ◆◆◆  東京裏山ベース  ◆◆◆
 場  所:あきる野市舘谷219-7
 電  話:050-1417-6751 
 営業時間:平日11:00~19:00、土日祝日7:30~19:00
      (※カフェは9:00~)
 定 休 日:水曜日

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