廃材や鍋釜をリユース 井上家のオープンガーデン アトリエ絵・果・木 小平市

小平市仲町の路地沿いに、廃材で造った額縁プランターや鍋釜などに、パンジーやガザニア、シロタエギクなどの寄せ植えが目を引くオープンガーデン「アトリエ絵・果・木(えかき)」。リユースをコンセプトに、夫の井上正さん(72)が解体工事などで出る廃材などでプランターや椅子を造り、妻の昭子さんがトールペイントの技術を活かして彩画。二人のコラボで路地沿いは “花街道”とも呼ばれて……。

外壁に廃材プランターを掲げたのがきっかけで

昭子さんの願いで、正さんが廃材で制作したカレンダー用額縁は好評で、オーダーにも応じている

梨とキーウィ栽培農家だった父親を手伝うため、正さんは50歳手前で退職。農作業の合間に自宅の無機質な外壁と畑の垣根沿い約50㍍に、廃材で造ったプランターを取り付け、花で飾ったところ、NPO法人日本公開庭園機構(国立市)から、街中の緑化と小さな庭づくりのお手本と賞賛された。
小平市オープンガーデンの立ち上げにも参加した。
昭子さんによると、その頃、「体が動けるとき」と「動けなくなってもできる」趣味を、夫婦それぞれに持つことを決めたそうだ。正さんは動ける時は得意な木工を、動けなくなったら彫刻とカービングをやると。フラダンスや手話サークル、青少年対策(略して青少対)地区委員として忙しい昭子さんは、動けなくなってもできるのは水彩か油絵か……と迷っていた頃、トールペイントの素晴らしい作品集に出会って、「夫の木工作品にも生かせる!」と、教室を探して腕を上げてきた。
敷地内にはトールペイント専用のログハウスも設け、制作のかたわら教えてもいる。

妻と夫のコラボでガーデニンググッズを

門前で販売中のブラックベリー

9年前に他界した父親の遺産相続で農地は手放し、自宅もハクビシンが棲みつくほど老朽化したので建替えた。大谷石造りの外壁も取り払ったが、敷地内には正さんが廃材で造ったガゼボ(洋風あずま屋)、古いリヤカーや孫の使い古した三輪車、ドラム缶などの上に廃材プランターや鉄鍋、中華鍋などに寄せ植えした花々が賑わっている。亡父が遺した大量の盆栽の鉢にも寄せ植えをしている。

トールペイントで四季の花を描いた廃材プランターは壁掛けにも

井上家ではプロデュースと交渉係は昭子さん。今年の年明けには、カレンダー用の額縁が欲しいと言うと、正さんが廃材で造り、昭子さんが同ガーデンのテーマカラーの淡いグレーでペイントをした。
二人で一つ一つグッズを造り、メルヘンの世界を楽しんでいる。 ピザ釜やバーベキューコンロ、ブランコなども完成。地域や青少対の集まりにも活用されている。オープンガーデンに訪れた人の休憩所としても、ウエルカムだ。

草花の種が風に乗って

折々の花やハーブの寄せ植えガーデンが同アトリエの入口

同ガーデンの花々は地植えでなく、鉢植えなので水やりが欠かせないが、折々に模様替えができる。300~400鉢もある栽培と水やりに正さんは追われる。さらに現在は垣根沿いのブラックベリーの熟れる時期で、夜明け早々、襲ってくる野鳥との闘いが続いている。
でも、カモミールやコスモス、ムギセンノウなどの種が風に乗って路地沿いで花を咲かせ、近隣でも花を育てる家庭が増えてきた。通りがかりの人からは「花街道みたい」と呼ばれるそうだ。
7月末頃までブラックベリー1パック300円と500円で販売。
■同ガーデンへは小平駅南口から徒歩7~8分。あかしあ通りと青梅街道交差点から西へ、最初の路地を南へ。問合せ電話番号042-341-0155

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