いつでも誰でもみんなの居場所に

元小学校教員が開設 個別支援学習塾「ありんくりん」

子どもたちに話しかけながら、絵本のページをめくっていく丸山さん

立川市内で「ゆいまーる」「かりゆーし」という2カ所の放課後等デイサービス施設(略して「放デイ」)を運営している、元小学校教員の丸山亮子さん(67=国立市)が立川市内に今夏、個別支援学習塾「ありんくりん」をオープンした。クラスに馴染めない、宿題や作文が苦手、不登校、発達障害など、子ども一人ひとりの困りごとに、丸山さんはじめ経験豊富な講師たちが一緒に相談しながら解決していく「ありんくりん」を訪ねた。

子どもたちが楽しそうに通う

1日の最後に行う読み聞かせの時間

今回の取材は、編集部に届いた1本のメールから始まった。丸山さんの元同僚で、退職後も一緒に趣味の音楽の会の活動をしている富沢ふき子さんからの「通所の希望者が絶えない、生き生きとした場所を作る、不思議なパワーを持った人がいる」との推薦文に誘われ、取材を申し込んだ。
南武線西国立駅から徒歩8分。丸山さんが子どもたちに絵本の読み聞かせをするというので、丸山さんが理事長を務める放デイ施設「かりゆーし」を見学した。室内は、子どもたちの絵や工作の作品展示と一緒に、ハロウィン仕様のディスプレイで飾られていた。
始めは遠巻きに、あまり関心を示さなかった子どもたちも、ハロウィンにちなんだ魔女の話と丸山さんの話術にどんどん引き込まれていく。いつの間にか、丸山さんを囲む子どもたちの輪がぎゅっと縮まっていた。

「後ろは見ない!」が人生のモットー

個別支援学習塾「ありんくりん」で

施設名からもわかるように、丸山さんのルーツは沖縄。「かりゆーし」の道路を挟んで反対側にある「ありんくりん」も、沖縄の方言で「あれもこれも」という意味だそうだ。いつでも誰でもみんなの居場所に、という思いで付けた。
丸山さんは現役最後の2年間、特別支援学級を担任し、その時「放デイ」を知った。「施設スタッフのお迎えを楽しそうに待っている、子どもたちの笑顔に魅かれて」退職後は自分も事業所を立ち上げようと心に決めていた。2014年9月に「NPO法人ゆいまーる」を、翌年6月に放デイ事業を開始。送迎サービスや充実したプログラムが人気で、利用希望者が増えてきたことから、2018年には2つめの放デイ施設「かりゆーし」を開設した。
「後ろは見ないんです」とキッパリ言い切る丸山さん。リスクは考えないで、どんどん前に進んでいく。「私の周りの人は、きっと大変だと思いますよ」と、言葉とは裏腹に笑顔で語った。

最後は「いちゃりば ちょーでー」

「坂井荘」の立派な看板が目印の「ありんくりん」

3年経って70になったらバーの経営を始めるのが、丸山さんの今後の人生計画だそうだ。「お店の名前も決めてるんです。『いちゃりばちょーでー』。沖縄のことばで『出会った人はみな兄弟』という意味です。そんな出会いの場になるようなお店を作りたい」。
友人の富沢さんの推薦のことば通り、丸山さんの明るく前向きな人柄は、確かにその場に集う人たちを元気にしている。

個別支援学習塾「ありんくりん」

個別指導用の個室(4畳2部屋)と、自習用の仕切りがある学習机が備え付けられている自習室(11畳1部屋)と多目的スペース(13畳1部屋)は、1時間1000円で一般の利用も可能。Wifi完備でテレワークやリモート会議にも使える。立川市羽衣町3-15-18 電話番号042-506-1290、FAX042-506-1292。無料体験・相談随時受付電話番号090-6318-7368丸山さん

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