vol.73 長男堂(ちょうなんどう)普通の食堂のおいしい安心感 一人でも居心地の良い食事処

 三鷹と吉祥寺の中間くらい、どちらの駅からも徒歩なら約20分。五日市街道沿いのバス停「北町四丁目」のすぐ近く。
 2006年に吉田瑠実(るみ)さんが一人で始めた。「普通の食堂」を目指し、炊きたてのごはん、肉や魚の親しみやすいおかず、野菜たっぷりの副菜、漬物が並ぶ日替わり定食を出してきた。しかし、化粧品や柔軟剤の人工的な香料を体が拒否するようになり、接客が辛くなった時期がある。食堂を休止し、お弁当とお総菜だけを売るスタイルにしていたが、共に働く仲間を得て、昨年から食堂を再開。さまざまな経験と思いを経て開かれた店は、店側にも客側にも居心地良いかたちを提供する。
 ごはんは、吉田さんの実家がある新潟産コシヒカリ。三鷹の契約農家には自ら足を運ぶ。この日の「日替わり定食」(税別1000円)は、ごはんがすすむ黒酢ソースの豚バーグ。お弁当やお惣菜の持ち帰りもでき、表のショーケースの前には、さっと自転車を停めてお惣菜を買うお客さんの姿が。夕飯のおかずに頭を悩ませたとき、こんな店が近所にあったら助かる。
 営業時間内なら、定食、甘いもの、お酒を、いつでも注文できるのもありがたい。懐かしい味の「喫茶店のカスタードプリン」(税別400円)は人気で、このプリン2人前強を密閉容器に作った、持ち帰り用「タッパープリン」(税別600円、容器返却で100円バック)のアイデアも秀逸だ。

店舗情報

住所:武蔵野市中町3-18-11
電話番号:0422-56-1530
営業時間:11:30~21:30(LO 21:00)
      水曜日・11:30~17:00
定休日:火曜日

店名の「長男」は猫の名前とのこと。猫好き。休日は登山を楽しむ吉田さん

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