手作りでボリュームたっぷり アメリカンスタイルを楽しむ
青梅線福生駅西口から歩いて10分ほど。新奥多摩街道に面した山小屋風の店は、1977年開店。店主の長谷見(はせみ)芳男さんは、1971年にレーシングバイクのメカニックとして渡米して2年間カリフォルニアで暮らした。日本で食べていたのとはまったく違うサンドウィッチを知ったのはそのとき。もともと料理に興味があり、帰国してからアメリカンスタイルの店などで修行した後、福生で開店。今年で38年という年月が流れたが、つくるサンドウィッチの味は開店当初と変わらない。
厚めに切ったイギリスパンを、1枚1枚鉄板で焼くのは、アメリカで知ったスタイルだ。クラブハウスサンドウィッチ(1180円)は、イギリスパン3枚の間に、チーズ、ハム、ソフトサラミ、きゅうり、トマト、レタスがぎっしり。自家製マヨネーズが味をまとめる。テーブルの上の容器に玉ねぎのマリネときゅうりのピクルスがあリ、自分でこれらをプラスするのもいい。ほっくり焼けたポテトと自家製コールスローサラダとともに、手軽な食べ物の代表のように思われているサンドイッチの奥深い味わいに満足する。ボリュームたっぷりのサラダ(600円)もおすすめ。
店名は、カリフォルニアのヴェニスビーチにあったという「カフェレストラン チーズ&ジ・オリーブ」から拝借した。70年代のアメリカの思い出と現在の福生がつくりだす唯一無二のサンドウィッチハウスだ。