vol.68 定食あさひ

定食の良さをしみじみ味わう毎日食べたいふつうのごはん

 白いのれんとレトロな引き戸。カラカラと手で開けると、黒く重厚なL字型カウンターに椅子8つ。2階からは子どもたちのかわいい声が聞こえる。畳敷の2階は12席あり、子ども連れが楽に過ごせると好評だ。「赤ちゃんからお年寄りまで来てほしい」と、店主の日野泰彦さん。妻の麻子さんとふたりで2014年にオープンした。
 「自分たちが毎日食べたいと思う、ふつうのごはんです」。豚の生姜焼きや鶏の唐揚げなどの肉の定食と、ほっけやサバの塩焼きなどの魚の定食がそれぞれ3~4種類ずつと日替わりから選べる。お米は信頼できる米屋さんが届ける減農薬のコシヒカリをガス釜で炊く。お味噌汁と漬物と小鉢。「シンプルに素材の良さを生かした」という常套句が、ぴったりくる。
 時代小説に出てくる、無口で一徹な主人と明るくてしっかりした女将さんが営む飯屋の雰囲気。開店前は映画「かもめ食堂」のような北欧風の店にしたいと思っていた。しかし、内装を手がけたデザイナーが昭和の民家の味わいを生かしたことと、「お客さんがつくってくれた店」と言うように、ここを気に入って通うお客さんたちの思いが、心温まる「定食屋さん」を作った。
 日本酒も揃え、「お酒をちょっと呑みたいけど、ごはんも食べたい」にも応える。
 ほっけ定食(950円)、日本酒グラス「天明(福島)」(500円)、冷やっこ酒盗のせ(300円)。

店舗情報

住所:三鷹市下連雀2-23-15(三鷹駅南口から徒歩12分)
電話番号:0422-24-8071
営業時間:昼・12時~14時 夜・18時~22時
定休日・火曜、水曜

お客さんとの距離感が良い。「放っといてほしい人もいると思うから」。居心地の良さの秘訣かもしれない

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