vol.31 紙幣のモデルは母と息子

韓国の紙幣。上が朝鮮時代の文人で画家の申師任堂さん、下が息子で儒学者の栗谷李珥さん

  韓国の紙幣。上が朝鮮時代の文人で画家の申師任堂さん、下が息子で儒学者の栗谷李珥さん

韓国の紙幣。上が朝鮮時代の文人で画家の申師任堂さん、下が息子で儒学者の栗谷李珥さん[/caption] アンニョンハセヨ、ソンヒョンです。日本に来て間もない頃、買い物するたび、1円や5円などの硬貨を使えず紙幣で支払い、財布の中はいつも小銭で重かったです。
 韓国のお金の単位は「ウォン」で、4種類の硬貨(10、50、100、500)と4種類の紙幣(1000、5000、1万、5万)があります。
 2009年から使われている一番高額の5万ウォン札の肖像画のモデルは韓国貨幣に唯一登場する女性で、朝鮮時代の文人・画家としても活躍した申師任堂(シン・サインダン)です。梅やラン、草虫などをよく観察し繊細に描いた彼女の色彩画と墨画は国立博物館などで展示されています。その一方で朝鮮時代を代表する学者栗谷李珥(ユルゴク・イイ)を立派に育てた母親として同時代の良妻賢母の鑑とも言われている女性です。
 息子の栗谷李珥は5000ウォン紙幣に描かれ、親子で韓国紙幣の肖像画に。
 その申師任堂を主人公にしたドラマ「師任堂(サイムダン)、色の日記」が今日本でも放送されています(地上波ではないが)ので、人となりを知ることができると思います。
 ところで最近韓国では、現金払いした時に生じるおつりの硬貨をなくそうという動きがあります。おつりを電子マネーや銀行口座に振り込む事で硬貨を渡す手間を省くと言う事のようで、一円でも丁寧に手渡す日本との違いが感じられます。
 (韓国語講師 金善瑩 キム・ソンヒョン=八王子市)

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