vol.22 カラスとカササギが作る烏鵲橋 (オザッキョ)

01_P098_seoul_01 アンニョンハセヨ。ソンヒョンです。「織姫と彦星」は最も古い恋物語と言われていますが、この切ない恋人の為に登場し重要な役を果す鳥が「カラス(烏)とカササギ(鵲)」です。
 韓国では、七夕の日に「カラスとカササギ」が天の川に集まり、広げた羽と体を繋いで橋を作ると言われています。これを「烏鵲橋」といいます。天の川を隔てて離れ離れの織姫と彦星はこの烏鵲橋を渡り一年に一回会えるので、カラスとカササギはなくてはならないものです。
 日本に来て間もない頃、たくさんのカラスを見て驚きました。ソウルでは町の中でカラスを見たこともなく、まるでハトのように歩いているカラスを見て不思議な気がしました。その代りソウルでは簡単にみられるカササギはいませんでした。

カササギはむねと羽の先が白いのが特ちょう=ソウル

カササギはむねと羽の先が白いのが特ちょう=ソウル

 日本にはもともとカササギは生息しなかったと言われていて、豊臣秀吉が朝鮮半島から持ち帰って繁殖したとも言われています。佐賀県では「県の鳥」として親しまれています。韓国ではカササギは「吉鳥」として“朝方、カササギが鳴くと待ち望んでいたお客様や、よい知らせが来る”という言い伝えがあって大切にされています。
 韓国には日本のように短冊を飾る「七夕祭り」はありません。でも日本にいる私は、今年の短冊はカラスとカササギのように「韓国と日本の掛け橋」になれることを願いながら書きましょう。(韓国語講師 金善瑩 キム・ソンヒョン=八王子市)

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