vol.10 韓国の伝統的な結婚式

新婦は赤色をたくさん使っている。新郎は青。そして新婦の母親は赤系、新郎の母親は青系の韓服を着る

新婦は赤色をたくさん使っている。新郎は青。そして新婦の母親は赤系、新郎の母親は青系の韓服を着る

 アンニョンハセヨ。ソンヒョンです。6月の花嫁はジューンブライド。韓国でももちろん人気がありますが、実は韓国では5月に結婚式が多く「結婚の季節」と呼ばれています。
 韓国でもっとも多い挙式スタイルは「礼式場(イェシクジャン)」と呼ばれる専門結婚式場で行うものです。結婚式は20分ほどであっと言う間に済み、それから食事(披露宴)となります。結婚式を見て食事を終えるまで早ければ1時間ほどしかかからず、大変スピーディーです。ホテルで挙式、披露宴をすることも多いですね。他に伝統を継承するために、民族村や博物館などでも定期的に伝統結婚式を行っています。

伝統結婚式の時には、魔よけのためにつがいの鶏も置く

伝統結婚式の時には、魔よけのためにつがいの鶏も置く

 昨年の秋に旅した慶州の国立教育機関では、韓国の伝統結婚式に出会うことができました。
 結婚式が始まりました。新婦は伝統的な礼服を着ていて、長い袖の中にいれた両手を顔まで上げ、両脇を二人のおばさんに支えられながらゆっくり歩いて来ました。花嫁は赤い紅で左右の頬と額に丸い円をつけています。これは幸せな儀式を守る魔よけだと言われていて、女の子たちが「お嫁さんごっこ」をする時よく真似をしています。

結婚を象徴する木彫りの雁

昔は結婚式当日、儀式の中で初めてお互いの顔を見るのが普通だったという

昔は結婚式当日、儀式の中で初めてお互いの顔を見るのが普通だったという

 青い婚礼服を着て入場する新郎の後ろには、キロクアビ(木彫の雁を手に持って新郎を新婦の家に導く人)がいます。木彫の雁は新郎と新婦の貞節や夫婦仲の良さなどを現しています。入場の後、婚礼が行われます。盃で飲む酒は夫婦としての絆を結ぶことを意味し、ひょうたんで飲む酒は夫婦の合計を意味します。それが終わると夫婦になった二人はお客さんに辞儀を捧げ、婚礼式は終わりました。
 式を終えた新婚さんが来客に挨拶をする間、二人の子供が隣に立っていたのであれ?と思ったら、この二人は結婚10周年の記念として結婚式をしたとのこと。
 さて、結婚式に参加したお客さんはお茶に招かれました。式の間についていた餅、お菓子、果物を頂きながら、3人の子どもに伝統結婚式を見せたくてやってきた若いお母さんと話すこともできました。結婚式は周りの人々を幸せな気持ちにしてくれますね。
 (韓国語講師、金善瑩 キム・ソンヒョン=八王子市)

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