vol.25 初恋と鳳仙花

日本に住む韓国人も自分の家でホウセンカを育てている人が多い

日本に住む韓国人も自分の家でホウセンカを育てている人が多い

 アンニョンハセヨ、ソンヒョンです。最近ネイルアートが流行っているようで爪をきれいに塗ったり、装飾しているのをよく見ます。古代エジプトや中国でも爪をきれいに飾ったそうです。中国では唐の時代に楊貴妃が爪に染色を行っていて、日本には平安時代に伝来し、ホウセンカやベニバナの花の汁で爪に色をつけていたそうです。
 朝鮮半島でも爪を赤く染める風習が13世紀ごろ始まったといわれています。化粧品が少なかった昔は「ホウセンカ」(染指甲花)の花汁で爪を染めました。砕いたホウセンカの花びらを爪の上に載せ葉っぱを巻いて一晩寝ると不思議に爪は赤くなっていました。韓国でもネイルアートが流行ってネイルサロンが多いですが、今も爪を赤く染めるためにホウセンカの花を育てる人も大勢いて、爪をホウセンカの汁で染めるのが夏の風物詩でもあります。
 ホウセンカの花の汁で赤く染まった爪が伸び続けて全部切る前に、初雪が降ると初恋が叶うとも言われています。韓国映画やドラマでも爪を赤く染めるシーンが出てくるのでご存じの方も多いと思います。
 少女時代、私の周りにも夏になると赤く染めた爪をしている友だちが多かったです。実は私も経験があります。初雪が降るまで必死になって赤い爪を残していたあの時の乙女たちは、今も幸せに暮らしているでしょう。(韓国語講師 金善瑩 キム・ソンヒョン=八王子市)

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