vol.14 民のために作られたハングル文字

ソウルの中心部にある世宗大王の像。像の地下部分は展示館になっている。市民だけではなく観光客も訪れる

ソウルの中心部にある世宗大王の像。像の地下部分は展示館になっている。市民だけではなく観光客も訪れる

 アンニョンハセヨ! ソンヒョンです。韓国には「ハングルの日」があり、10月9日です。
 日本語にひらがな・カタカナがあるように、朝鮮半島には固有の文字「ハングル」があります。世界中には多くの文字がありますがハングルのようにだれが、いつ、どうやって作ったかわかる文字は稀のようです。
 その昔、朝鮮半島では文字がすべて漢字で表記され、支配層だけが漢字を学べて読み書きが出来ました。多くの民衆と女性、子どもは文字が分からないまま暮らしていましだが、それを不憫に思った世宗(セジョン)大王(朝鮮の第4代国王)は、「だれもが学びやすい文字」を作りたいと思いました。当初、民衆が文字を知り賢くなるのを心配する両班(昔の貴族階級)から強い反対を受けましたが、優秀な学者達と研究を重ね1446年に「訓民正音(フンミンジョンウン)。民を教える正しい音の意味」が公布され今年で569年を迎えます。
 天と地と人の形から作った母音と人間の発声器官から出来た子音を組み合わせすべての音が表記できるのがハングル文字です。ハングルの誕生過程はエピソードも多くて本やドラマ化され人気を集めています。
 読み書きが出来ない民の為にハングルを作った世宗大王は韓国で最も尊敬される王様で、1万ウォン札に描かれていることでも有名です。
 (韓国語講師、金善瑩 キム・ソンヒョン=八王子市)

Comments are closed.