vol.79 古代の道 -国分寺市-

 千年のときを感じて現代の舗装路を歩く

昔の人が歩いた上を

JR中央線「西国分寺駅」南口を出て、古代の道「東山道(とうさんどう)」武蔵路跡の上を歩いてから、西へ向かい、「史跡通り」と「むさし台緑道」へ。
7世紀後半の国づくりの中で、行政区画として「五畿七道(ごきしちどう=5つの畿内と7つの道)が定められた。五畿は「大和」「山城」「摂津」「河内」「和泉」、七道は、「東海道」「東山道」「北陸道」「南海道」「山陽道」「山陰道」「西海道」で、現在もこれらの地名がほぼ通じることに改めて感じ入る。
JR武蔵野線の線路の東側にある遺構「東山道武蔵路」は、東山道の支路のひとつにあたり、上野国(こうずけのくに)から武蔵国府(現在の府中市内)に南下する幅約12メートルの直線道路だった。

緑陰の史跡通りへ

当時の道路造成面を型取りして復元したレプリカの展示はあるが、遺構は地中に保護し、地上は舗装された現代の道になっている。ただ、道幅の広さや、南にまっすぐ続き、空が広く見渡せる景観などによって、思いのほか往時の道を想像できる雰囲気。数カ所に設置された解説板には、東山道についての詳しい解説が書かれていて読み応えがある。
JR武蔵野線の線路をはさんで西側には武蔵国分寺跡に続く「史跡通り」があり、ここも歩いて気持ちがいい道。緑が茂って陰をつくり、夏の熱気からも守ってくれそう。土器の紋様をあしらったベンチも楽しい。

さまざまな道。動物も

駅の方に戻ってから、線路沿いを歩いて、レトロな陸橋から電車を見たりしながら、「むさし台緑道」へ。自転車道と歩行者道を分けてあるため、安心して歩ける広い道。ここには、かわいいというよりなかなかリアルな動物たちの像が配置されていて目を引く。
史跡や遺跡を通して歴史を今に伝えながら、現代の生活を快適にするまちづくりが実践されているエリア。今回のコースだけなら1時間ほどで歩けるが、武蔵国分寺跡や武蔵国分寺公園も近いので、そちらまで足をのばしても良さそう。

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