vol.78 玉川上水 -立川市-

 根っこ道を足に感じて 新緑が覆う玉川上水

上水記にも記される橋

玉川上水はよく歩いているが、まだ歩いたことがない部分も結構あると気づいて、今回のコース。西武拝島線「武蔵砂川駅」から「玉川上水駅」までの2キロちょっと。歩いて約45分。「新家橋(しんやばし)」から「清願院橋」まで。多摩川の水が流れているところ。
「新家橋」は、玉川上水に関する江戸時代の記録「上水記」にも「作場(さくば)橋」(耕作地へ向かう橋)として書かれている古い橋。(※「上水記」は、玉川上水開削から約140年後にまとめられた、上水に関する幕府の公式記録。1791年)

橋から橋への散歩

次の「見影橋」も江戸時代からあった古い橋で、名主の屋敷に近かったことから「旦那橋」とも呼ばれた。橋のたもとには、「源五右衛門分水」の取水口跡があり、多摩地域では珍しい水田にも使われた分水ということを知る。
また、明治初期の一時期、農産物や炭などを運ぶため玉川上水を船が通ったが、この見影橋下流の緩くカーブしたあたりに船着場があり「巴河岸」と呼ばれていたそうだ。
次の「金比羅橋」に向かう。遊歩道はさらに歩きやすくなり、足裏に土の感触が気持ち良い。前から歩いてくる人と細い道ですれ違う。こんなときなので、「こんにちは」と声を出すのを躊躇していると、向こうから会釈をされ、そうか会釈があった、と心が軽くなる。

すぐ電車に乗れて便利

「宮の橋」から「千手橋」へ。「千手橋」は車が通る橋で、「千手小橋」は人が通る橋。ふたつの橋が並んでいる風景が面白い。
遊歩道にあるたくさんの木には、「コナラ」「イヌシデ」など、名札がかけられているものも。手書きの味のある字もあり、植物に疎い者としては、こうした札がありがたい。
玉川上水駅の駅前が「清願院橋」。ここから下流へ、処理水が放流される小平監視所、さらに小平市内の「小川橋」へと歩き続けるのもいいが、電車の駅からは少しずつ離れていくので帰り方には気をつけて。

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