vol.30 牛浜~福生 -福生市-

水に引き寄せられて橋を渡り、歩こう

玉川上水近くを歩く

01_P109_arucoco_01 福生から羽村堰までは、以前(2015年6/18付け)取り上げた。今回はそれより下流、牛浜から福生までを歩いた。
 このあたりは、玉川上水沿いを歩こうとしてもなかなかむずかしい。遊歩道が継続的にはないし、街道は交通量が多く歩道も狭いところが多い。そこで、福生市内で活動する「玉川上水遊歩道を考える会」作成の「迂回路ルート図」を参考に歩いてみた。(ルート図自体は、同会も所属する「玉川上水ネット」のHPからダウンロードできる(http://www.ngo-npo.org/josui/

橋と水が織りなす景色

 牛浜駅の西口を出て五日市街道を南下して行くと、雪をかぶった富士山が見えた。うれしい気持ちで牛浜橋を渡る。その昔、木の橋だった頃から、馬車や牛車の往来の多さで破損に悩まされてきた橋だそうだ。明治初期に、新政府が二重橋などの東京の木の橋を次々に石造りにしたことを見聞した村民が、牛浜橋にもそれを取り入れ、明治10年に石造りの牛浜橋が建設されたという。中央から遠くても進取の気性に富んでいた先人に尊敬の念がわく。現在の橋は、昭和52年に架け替えられたものだが、どことなく明治の香りがするデザインが残されている。

宿橋通りを行く

 橋を渡って玉川上水の反対側へまわると、小さな公園、遊歩道、崖に沿った緑地が続く。ここから福生駅方向に向かって、玉川上水にかかる橋を渡ったり戻ったりしながら歩く。橋から見る景色は、橋ごとに趣が違って面白い。
 宿橋(しゅくばし)から、福生駅方向へ向かう「宿橋通り」を歩く。江戸時代、村一番の集落があった場所で、「旧ヤマジュウ田村家住宅」が通りの途中にある。明治35年に建てられた屋敷は一般公開されている(10時~16時・月曜休館)。敷地内の蔵にある展示もぜひ見たい。福生市在住の窪田成司さんが、昭和10年頃のこの通りのようすを記憶をたどって描いた絵が展示されている。商店や宿屋が立ち並んでいて、今とはまったく違う町並みに驚かされる。

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