vol.46 緑と馬と歴史の町

新緑の中を歩く

東府中駅から府中駅へ

01_P141_aru_01 東府中駅南口を出て、東京競馬場の方へ向かう。途中ですこしはずれて、「瀧神社」の湧水を見て涼を感じるのもおすすめ。緑も多く、この季節は特に気持ちいい。
 「競馬場通り」を南下すると、緩やかな坂になる。「柳坂」の由来碑があった。 狭い農道だったのを、1933年(昭和8年)の競馬場開設に伴って広く整えられたそうだ。坂や道、橋の名や地名などについて、解説が記されたこうした「由来碑」が、府中市内のあちこちにある。歩きながら土地の小さな知識が得られるのが楽しい。

絵になる馬たちと

 東京競馬場の東門から入ってすぐ右、今年4月にリニューアルオープンした「JRA競馬博物館」を訪ねた。1階のライヴシアターで、臨場感あふれる第83回ダービーの映像を体感し、その場にいたかのような気分を味わった。実際の「スターティングゲート(発馬機)」で、スターター(発走委員)の体験もしてみた。 旗を振るとファンファーレが鳴るのは意外なほど快感だった。
 「競馬の殿堂」コーナーの顕彰馬の展示にも心魅かれた。競馬にそれほど詳しくない人の記憶にも残っている、ハイセイコーやシンボリルドルフといった名馬の名が並ぶ。それぞれの油彩画と彫刻作品もみごと。描かれる馬はだいたい同じポーズで、首をほんの少し左に傾けているのが愛らしい。※JRA競馬博物館・3月~11月は水~日曜、10時~16時開館。入館無料だが、競馬開催日は競馬場への入場料が必要。

千年の昔を思いながら

 競馬場周囲の歩道は広く、歩きやすい。馬霊塔で手を合わせたあと、府中駅に向かって住宅街を行く。その名に魅かれて「京所道(きょうづみち)」を歩いてみた。名の起こりは「経所(きょうじょ)」ではないかとのこと。武蔵国の国府だった時代に「写経所」のような施設があった名残と伝えられている。
 「国史跡 武蔵国府跡」「ふるさと府中歴史館」「大國魂神社」が近い。 「ふるさと府中歴史館」には武蔵国府跡や、その関連遺跡からの出土品などが展示されている。

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