vol.44 多摩動物公園 -日野市-

動物の魅力を再発見 大人が楽しむ動物園

広大な自然の中で

01_P137_aru_01 子どもと行く場所というイメージがあるが、大人になってゆっくり見てまわると、意外な発見があって楽しいのが動物園。多摩動物公園は、戦前からあった上野動物園の入園者が増加して動物園人気が高まる中、1955年(昭和30年)に、当時の多摩郡七生村の山林が東京都に寄贈され、3年後の1958年(昭和33年)5月5日に開園した。50㌶を超える広さに、最初は、インドゾウ、マレーバク、チンパンジーなど99種類の動物からスタートした。現在は300種を超える動物が飼育されている。

動物の日常を訪ねて

 ゆったりとした広さに、できる限り自由な姿で動物たちが過ごしているようすが、歩き出すとすぐわかる。山の起伏を生かした自然豊かな園内は、動物園というより山の中を散策しているような楽しみもある。
 正門を入って左方向のアジア園からまわった。中央アジアからモンゴルで一度絶滅したが、ヨーロッパの動物園で飼育されていたことから完全な絶滅を免れ、今も野生復帰プロジェクトが進行しているという、動物園の意義の好例のような「モウコノウマ」。優しい目をしたかわいらしい小さな馬で、静かに見ていたら近づいて来てくれた。

個性豊かな動物たち

 今年の1月に生まれたばかりのゴールデンターキンの「ナズナちゃん」が人気だ。ゴールデンターキンは、チベットや中国の山岳地帯に住むウシ科の動物。時間を限って公開されるナズナちゃんの愛らしさにみんな釘付け。杖を持った女性がひとりしゃがんで、「ナズナちゃん、何を考えているの?」と、小さな声で話しかけていた。
 タスマニアデビルやユキヒョウ、アムールトラやコアラなども人気がある。でも小さな子どもたちも含めて、訪れた人はみんな、動物を驚かさないように静かに見て、写真もフラッシュをたかず撮っていた。
 園内はベンチも多いが、引退したシャトルバス「ライオン号」が休憩所になっているのも楽しい。広大なので、じっくり見て回ると3時間くらいかかる。

Comments are closed.