vol.43 樹と花と六都科学館 西東京市・東久留米市

雑木林と春の花たち 歴史も学べるプチ散歩

六都科学館を中心に

01_P135_arucoco_01 六都科学館は西東京市にあるが、西側に少し行くと小平市で、北へ少し行くと東久留米市。科学館通りはもう東久留米市で、庚申塔に導かれるように柳新田通りに出ると、昔ながらの大ケヤキが見守る街道は、農地が広がり武蔵野の風景が懐かしい。
 通りの北側にある秋田緑花農園が昨年11月にプレオープンしたガーデン「タネニハ」は、3月から本格的にオープンする。季節の花が楽しめ、一休みできるベンチもある。直売コーナーでは、まず、ラナンキュラス、ゼラニウム、クローバーなどの花苗が購入できる予定だ。

ずっと守りたい雑木林

 歩いて行ける距離で武蔵野の雑木林が残されているのも、このコースの楽しみ。東久留米市南町にある「南町緑地保全地域」は、昭和20年代以前までは、薪炭林(しんたんりん)として利用されていたそうだ。西東京市西原町の西原自然公園にも雑木林がある。あずまやもあり、自然に整備されている。こんな公園を毎日散歩できるなんて、近所の人がうらやましい。

手作りジオラマに感動

 統廃合されて廃校になった旧西原第二小学校校舎の2階の西東京市郷土資料室が楽しい。西東京市の歴史を12のジオラマにしたものは、なんと50年前に市民有志3人が作ったものだそうだ。当時20代だった市内の会社員3人が、旧田無市のために作り、その後、保管場所が移動しながら、最終的に郷土資料室に。6、7年前、70代になった3人と連絡がとれ、ボロボロになっていた部分をまた3人で修復したというから驚く。
 もうひとつ、市民が作ったジオラマが展示されている。かつて保谷駅近くにあった「民族学博物館」だ。渋沢栄一の孫で後継者の渋沢敬三が、今和次郎や武蔵野鉄道(現西武池袋線)創始者の一人、源太郎を父に持つ髙橋文太郎らと作った日本初の野外民族学博物館で、1939年(昭和14年)にでき、23年後に閉館した。現在大阪にある国立民族学博物館の母体になる博物館が、こんな身近にあったのだ。地元の歴史を市民が継承した資料がありがたい。

Comments are closed.