vol.39 青梅岩蔵温泉周辺 -青梅市-

炭鉱跡から温泉へ歩き パンをおみやげに買う

東京に炭鉱が?

01_P126_arucoco_02 JR東青梅駅から飯能行きのバスに乗り、岩蔵温泉まで行こうとしたら、途中に「東京炭鉱前」というバス停があったので降りてみた。東京炭鉱? そう、ここにはかつて炭鉱があった。都内唯一の炭鉱だったようだ。
 青梅市の資料を見ると、昭和10年から35年まで、ここ東京炭鉱で採炭が行われていた。
 当初は暖房燃料用だったが、質の問題で途中から用途が肥料材に変わった。最盛期は昭和33年頃で、月産500t、従業員も40人ほどいた。その約半分は、福岡県や山口県、福島県などから来ており、炭鉱閉鎖後もこの地に残った人がいたそうだ。坑道などは埋めたようで、今は名残をとどめていない。バス停の名に「東京炭鉱」が残るだけ。
 時代とともに生まれ、時代に幕引きされた産業と、ここに携わった人々に思いを巡らした。

温泉にカフェにパン

 バス停のある小曽木街道から、岩蔵街道に曲がって行くと、左手に古民家ギャラリー「わあす」、お食事処「いろり」、天然酵母パン「アオティア」が並ぶ。
 「わあす」では、9月30日(土)まで、きのこをモチーフとした小物や絵、写真を集めた「きのこ展」が開かれている。11月4日(土)から12月22日(金)は「世界のサンタ展」。
 「いろり」では、食事はもちろん、庭にある五右衛門風呂の足湯も楽しみたい。ぬるめの温度だと思ったのに、入っていると体が内からじんわり温まるのは五右衛門風呂の威力か。
 岩蔵温泉では、11時から夕方くらいまで、お風呂だけの利用ができる宿もある。この日は「司翠館(しすいかん)」でお風呂をいただいてから、「カフェゆば」でお茶を飲んだ。カフェのテラス席からの景色が幻想的ですばらしい。
 小曽木街道に戻り、バス停「常福寺」まで歩いて脇道を入り、行き止まりまで行くと、薪釜パン「麦(むじ)」がある。
 開店して22年の薪釜パン屋は、10年ぶりくらいの再訪だったが、店主の渡辺芳子さんの笑顔と、しっかりと焼けたパンの味わいの変わらなさがうれしかった。

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