vol.66【番外編】あたらしい古書店を訪ねて(4)三鷹駅南口

南にも魅力的な店あり

 中央通りから一本東にある「BOOKS三鷹」(1)は2005年開店。「個性がない本屋をめざしている」と、店主の永井秀一さん。どの街にも一軒は欲しい気安い古書店だ。
 中央通りに戻り、果物店のビル4階の1室が「プーの森」(2)。1988年開店で、通りの少し南から昨年ここに移転した。絵本の専門店で新刊が主だけれど、古書もある。月刊誌「こどものとも」(福音館書店)のバックナンバーはずらりと揃う。

絵本原画展も楽しめる

 中央通りを南へ。「上々(しゃんしゃん)堂」(3)と「よもぎBOOKS」(4)。「上々堂」は、店主、石丸徳秀さんの父親の出身地を店名にした古書店「興居島(ごごしま)屋」を西荻窪でやっていたこともある。三鷹に古書店が根付く理由を聞くと、編集者や学生が多く住んでいるからかな、と話してくれた。
 「よもぎBOOKS」は2017年開店の、絵本を中心とした書店。新刊も古書もあり、壁面ギャラリーで絵本の原画展も開催している。3月6日からは『パンのおうさまとおきさきさま』(えぐちりか作)の原画展(22日まで)が始まる。

太宰ゆかりの地で開店

 「古本カフェ フォスフォレッセンス」(5)。店名は太宰治の短編タイトル。店主の駄場(だば)みゆきさんは、桜桃忌で人生の伴侶と出会い、太宰ゆかりの三鷹で店を始めた。その開業物語を綴った本『太宰婚』も出版している。店内でコーヒーが飲めるスタイルは、2002年の開店時にはまだ珍しかった。「ポトポトとコーヒーが落ちる音、香りが、お客さんとの距離を近づける」と話す。太宰と三鷹について小一時間話をした。

(1)BOOKS三鷹 11時~22時、無休。
(2)プーの森 13時~19時、火・水曜定休。
(3)上々堂 11時~19時、盆暮れ以外無休。
(4)よもぎBOOKS 平日11時~17時、土・日・祝12時~18時。
(5)古本カフェ フォスフォレッセンス 12時~19時、火・水曜定休。

Comments are closed.