vol.41 府中市郷土の森博物館 -府中市-

歩いて見て感じる歴史、文化、自然

見所多い広大な敷地

01_P132_aru_11 「分倍河原」「府中本町」「是政」の駅からそれぞれ徒歩約20分。路線バスやコミュニティバスを利用して行く方法もある、府中市郷土の森博物館(入館料200円・月曜休館)。
 およそ東京ドーム3個分という、13・7㌶の敷地に、梅園やケヤキ並木、田畑や雑木林、ハケ下の流れといった武蔵野の自然に、移築や復元をした歴史的な建物が点在する。地域の文化と歴史を学ぶことのできる博物館本館とともに、一日歩き回って、楽しく過ごせる。

昔を知る貴重な建物

 歴史的建物を見て回る。府中宿の商家、旧島田家の店蔵は、明治時代に建てられたという、見るからに堅牢なつくり。同じく、大店(おおだな)の旧田中家住宅は、明治天皇が来訪の際に何度も利用されたという奥座敷部分が移築されており、奥行きの広さ美しさに感嘆した。奥庭にある茶室「梅欅庵(ばいきょあん)」では、呈茶(ていちゃ)の時間もあり、散策の間に心を鎮めてお茶を味わうひとときに身も心も温まる。
 昭和10(1935)年建築の旧府中尋常高等小学校は、「詩人村野四郎記念館」にもなっている。多磨村上染屋(現在の白糸台)出身の村野四郎の生涯をたどり、作品、愛用品が展示してある。内面を真摯に見つめつつ感傷的にならない凛とした詩は、小さく声に出して読むと心にしみた。童謡の「ぶんぶんぶん(はちがとぶ)」の可愛らしい詩も村野四郎の作と知った。

府中の歴史を知る

 敷地の南側に広がる梅園は、あと二カ月も待たずに咲きそろう。2/3~3/11の「梅まつり」には、たくさんの人が訪れるはずだ。細い枝に力をみなぎらせているかのような開花前の梅の木も良い。
 博物館本館では、旧石器時代から縄文時代の「ムラ」を経て、8世紀頃の武蔵国府誕生から、府中と呼ばれるまでの歴史が、わかりやすく展示されている。
 3/18まで、企画展「ちょっとむかしのくらし~その2~」もやっている。併設のプラネタリウムは現在リニューアル工事中で、5/2にオープン予定。

Comments are closed.