vol.63 小金井公園 -小金井市・武蔵野市・小平市・西東京市-

紅葉と光、彩りの響宴 秋の小金井公園を歩く

みんなが楽しめる

 都立公園の中で最大、80㌶の小金井公園。前身は、1940年(昭和15年)の紀元2600年事業で計画された小金井大緑地。1954年(昭和29年)に都市公園として開園した。
 50種類、約1700本の桜や、武蔵野の面影残す雑木林、弓道場やドッグラン、芝生の広場、江戸東京たてもの園。散策する人やスポーツを楽しむ人、凧を揚げるグループ。日常の疲れをリセットするのにぴったりの公園だ。
 春の桜が有名で、紅葉のイメージは強くないかもしれないが、桜紅葉(もみじ)も美しい。イチョウやカエデ、モミジやユリノキなど、色づく樹木も多い。落ち葉を重ねた芝に木の影が長く伸び、やわらかな光に包まれる様子もこの季節ならでは。

災害に備える公園

 公園の中心にある「いこいの広場」にある「見えない貯水池」の看板に足を止めた。大雨が降ったとき、雨水が同園の北辺に沿っている石神井川へ流れ込まないよう、この場所が貯水池になる仕組みの説明が書かれている。今年も大雨による災害で河川流域は甚大な被害を受けた。このような災害への備えが身近にあることについて、改めて心に留めておきたい。

光と火と灯りを楽しむ

 「江戸東京たてもの園」では、今年も夜間特別開園「紅葉とたてもののライトアップ」が行われる。11月22日(金)から24日(日)の3日間。歴史的な復元建造物と紅葉を、照明デザイナーの岩井達弥さん監修によるあかりが照らす。「八王子千人同心組頭の家」など、囲炉裏やかまどのある建造物では火も入るし、「仕立屋」ではガス灯もともる。さまざまな光やあかりに包まれる3日間が楽しみだ。
 小金井公園をゆっくり2時間以上歩いて過ごした日の夜は、いつもよりぐっすり眠れた。土や芝を踏むときの足の裏からの刺激、緑の濃淡や紅葉の彩りを眺めること、光や風や香りを感じること、広い空を見上げること、思い思いに過ごす人たちの姿や笑顔を見ること。公園で得られるすべてが、心の健やかさにつながっている。

Comments are closed.