Vol.35 畑と彫刻  ー 清瀬市 ー

緑と畑に癒されて 散歩のお土産は野菜

歩きやすい街道

01_P119_arucoco_03 多摩地域の北東、埼玉県に指を刺すような形の清瀬市。旧清戸村の「清」と、市内を流れる柳瀬川の「瀬」を合わせて清瀬と呼ばれるようになったのではと言われている。涼やかな美しい名だ。清瀬駅の北口を出て、けやき通りをまっすぐ行き、御殿場山緑地保全地域を抜けてから志木街道に出て駅に戻るコースを歩いた。だいたい4㌔と少し。1時間半ほどのちょうど良い散歩コースだ。

アートと畑を見ながら

 けやき通りも志木街道も、街路樹や街道沿いの畑の緑が目に優しく、大きな街道とは思えないほど気持ち良く歩ける。
 清瀬市の木でもあるケヤキが約120本並ぶけやき通りは、「ケヤキロードギャラリー」にもなっていて、24基の彫刻作品が飾られている。具象、抽象、海外からのアーティストの作品など、さまざまな味わいの作品があって見飽きない。
 けやき通りの途中、小径を左に入ると「清瀬市郷土博物館」。館内にはカフェもあり、明るいサンルームでひと休みできる。ここにあるテーブル、けやき通り沿いにあるベンチも、倒木のおそれのある古いケヤキを伐採したもので作られている。

雑木林で深呼吸

 清瀬八小の真向かいにこんもりと緑が現れる。ここは御殿場山緑地保全地区。1万5162平方㍍に、コナラとクヌギの、武蔵野らしい雑木林となっていて、一歩足を踏み入れるだけで空気が違う。下刈りなどの手入れも行き届いており、こうした武蔵野の雑木林が大切に守られていることに感謝する。この雑木林を抜けて志木街道へ向かうあたりには畑が広がっていて、土も空も広く見えるこうした景色もまた心が和む。
 ほんとうに畑が多い。清瀬市は農地面積が市の面積の約21%を占めているそうで、都内でも有数の農業生産地域。特に人参は、都内収穫量の約46%を占めるそうだ。畑の前に無人販売も多いから、小銭を用意しておくことをお忘れなく。新鮮な野菜をついつい買ってしまう。日枝神社をお参りしたら、駅まではあと少し。

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