vol.48 東秋留~秋川 あきる野市 秋留台地の湧水と畑と橋と古墳巡り

まちの中の湧水

01_P145_arucoco_01 あきる野市といえば、川遊びや低山ハイキングなど活動的なアウトドアのイメージがあるが、平地をゆっくり歩いて楽しめるコースもある。東秋留駅から秋川駅の間を、歩いてみた。
夏の散歩には水の景色がうれしい。二宮神社のお池と八雲神社境内の池は、「東京の名湧水57選」に選ばれている。周囲の住宅街にも小川が流れ、整備された舞知川(もうちがわ)に沿って歩くのも気持ちがいい。

地元に愛される橋

睦橋(むつみばし)通りの、東秋留と秋川の中間あたりを八王子方向に南下すると、秋川にかかる「東秋留橋」が二つある。車が通る橋と、歩行者と自転車用の「旧東秋留橋」。秋川を渡る方法が、土橋、板橋、渡し舟だった時代、大水のたびに苦労した先人たちにとって、強固な橋の建造は悲願だった。その旧東秋留橋が建設されたのが昭和14年。6つのアーチのある美しい橋は、遠方から見物に来る人も多かったとか。平成12年には、土木学会の「日本近代土木遺産」にも選定された。
10年前、横に新しい「東秋留橋」ができた後も、歩行者自転車専用として美しい橋は残された。今回の散歩中、地元の人から何度か「東秋留橋は見ましたか?」と聞かれた。愛されているのがわかった。

古墳時代を夢見て

あきる野市内は、秋川、平井川流域を中心に、100カ所以上の遺跡が分布していることでも知られる。秋川駅の北にある「瀬戸岡古墳群」は、大正15年に発見された。古墳の石室や、石室の天井に使われたと考えられる石が「亀の子石」として近くに保存されていたり、歩ける範囲で見られる古代の暮らしの証しの数々にロマンがかきたてられる。遺跡からの出土品は、東秋留駅近くの「二宮考古館」(入館無料。火水祝日休館)でも見ることができる。
散歩の終わりには、畑の緑が心地良い五日市街道沿いの「秋川ファーマーズセンター」に寄って地元産の野菜を買いたい。これからはナスがどんどん棚に並ぶそうだ。東京牛乳のソフトクリームもある。

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