vol.56 公園はしご散歩 八王子市 花咲月の風を感じて自然豊かな公園を歩く

花咲月の風を感じて自然豊かな公園を歩く

野外彫刻作品を鑑賞

 野は青みを増し、コブシや白木蓮が開花。桜の便りもそろそろかと思うと、公園を歩きたくなる。八王子市の「片倉城跡公園」と「片倉つどいの森公園」をはしごして、ぐるり歩いた。どちらも適度な上り下りがあり、見渡す景観は多彩で、一休みできる芝生広場もある。1時間ほどリラックスして歩けるコースだ。
 JR横浜線片倉駅から5分ほど歩くと片倉城跡公園に入る。入口近くの彫刻広場には、19体の彫刻作品。彫刻家、北村西望氏(1884~1987)の意向で、日本彫刻会主催「日彫展」の特別賞「西望賞」の受賞作品をここに展示している。個性豊かで現代的な作品が多く、ひとつひとつ楽しんで鑑賞した。

お城の歴史を思いつつ

 片倉城跡は、湯殿(ゆどの)川と兵衛(ひょうえ)川にはさまれた丘陵にあり、自然の地形が生かされた城郭だ。まず、城の鎮守の神である住吉神社にお参り。ここから、本丸、二の丸跡まで歩くと、空堀の地形を見ることができ、中世の城へのロマンがかきたてられる。片倉城は、大江氏や大江氏の後裔の長井氏の城郭とされるが、確証はないとのこと。二の丸広場は広い芝生になっていて、ここから町を見渡す眺めは絶景だ。
 公園の北側は湧水が湧き、水のある風景が楽しめる。花菖蒲が有名だが、今はまだ菖蒲田の水がきらめきながら夏を待つ。

みんなが集える公園

 片倉城跡公園の西側を進むと、片倉つどいの森公園に入る。この間の道の南側は畑があって、里山の風景に心が和む。
 「片倉つどいの森公園」は、災害時物資運搬拠点として整備された公園で、なだらかな丘陵に、芝生広場や花壇、雑木林、池とステージなどがある。お弁当を広げる家族や、犬の散歩、ジョギング、ベンチで本を読む人など、それぞれに過ごす人たちがいた。市民の手で作った花壇や、手入れされた雑木林など、ここを愛し育てる人たちのぬくもりを感じられる公園だ。
 つどいの池の近くの出口から公園を出ると、JR「八王子みなみ野」駅まで、徒歩約10分。

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