vol.4 あきる野一日ウォーキング

水と緑の涼を求めて、あきる野を歩く。

自然と歴史を味わう

01_P054_arucoco_01_2 1995年に秋川市と五日市町が合併してあきる野市となった。「あきる」は「秋留」「阿伎留」とも書く古い地名。江戸時代から、炭や材木を運ぶことで江戸とつながり、養蚕を通して横浜ともつながり、当時の新しい考え方を取り入れる素地もあった。そうした歴史を感じさせる場所や、奇跡のように残る里山など見どころが多いあきる野市。今回はそれぞれ違う魅力の3つのコースを歩いてみた。

多彩な3つのコース

 (1)武蔵五日市駅から、秋川街道を日の出町方向に少し行って脇道を入ると(街道は大型車の通行が多いので注意)、都の里山保全地域「横沢入(よこさわいり)」を歩くことができる。街道の喧噪がうそのような静けさと緑に包まれ、ときおり聞こえる風の音と鳥の声が耳に優しい。里山の景色を満喫できる小1時間のコースを一度は歩いてみてほしい。
 (2)足に自信があり時間に余裕があれば、南沢あじさい山を経由して瀬音の湯にゴールするコースがおすすめ。明治初期の憲法私案「五日市憲法」が起草された深沢家屋敷跡と、NHKの人形劇「プリンプリン物語」の人形製作で知られる友永詔三さんの「深沢小さな美術館」に寄り道すると、3時間以上は歩くことになり、しかも途中の林道は険しいが、たどり着いた瀬音の湯で疲れはすっかり癒される。
 (3)秋川沿いを歩いて神社仏閣を訪ねる南のコースは、渓流のせせらぎに涼を感じることができる。平安時代に全国の神社をまとめた「延喜式神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)」にも記載された阿伎留神社と、室町時代の面影を残す総門に、出雲松江藩主、松平不昧公(ふまいこう)の書といわれる扁額がかかる広徳寺を、それぞれゆっくり見学しても約1時間半で歩ける。

帰りにはお土産を

 今がおいしい「とうもろこし」などの地元産野菜は、ファーマーズセンターのほか、道ばたの無人販売でも買える。また、「近藤醸造キッコーゴ醤油」「一穂のこんにゃく池谷」など、土地の特長を生かしてていねいに作られている名産品を買うのも楽しい。

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